胃カメラとは?

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)とは、のど(咽頭・喉頭)・食道・胃・十二指腸の粘膜の状態を詳細に観察する検査です。先端にカメラ、照明などが取り付けられたスコープを口または鼻から挿入し、粘膜の状態を観察します。疑わしい病変があれば、組織を採取し、確定診断をつけることも可能です。
胃カメラでわかる疾患
- 逆流性食道炎
- 食道裂孔ヘルニア
- バレット食道
- 食道がん
- 慢性胃炎
- 胃・十二指腸潰瘍
- 胃粘膜下腫瘍
- 胃・十二指腸ポリープ
- 胃がん
など
胃カメラを受けるタイミングは?
以下の症状がある方は胃カメラを検討しましょう
- みぞおちの痛み
- 胃もたれ
- 胸やけ
- げっぷ
- 悪心・嘔吐
- 胸のつかえ感
- 貧血の指摘がある
- ピロリ菌感染の指摘がある
- 喫煙・飲酒の習慣がある
- 胃・十二指腸潰瘍の既往がある
- 健診のバリウムで異常を指摘された
- 食道がん・胃がんの方が血縁の方にいる
- 40歳以降で一度も胃カメラをうけたことがない
当院の胃カメラの特徴
当院では、学会が認定する消化器内視鏡の専門医が、豊富な臨床経験を生かして、迅速かつ正確な検査を行います。胃カメラはとにかく苦しい検査だと言われがちですが、当院では鎮静剤も併用しながら患者さんの負担を最低限に減らすことを心がけ検査を行っております。昔の検査で辛く大変な思いをしたという患者さんも、是非一度ご相談頂ければと思います。
検査にかかる費用
3割 | 2割 | 1割 | |
初診時 (初診料+血液検査) | 3,600円 | 2,400円 | 1,200円 |
検査のみ | 4,000円 | 2,700円 | 1,400円 |
検査+病理検査 | 7,500円 | 5,000円 | 2,500円 |
※上記の金額は概算となります。
胃カメラを受ける際の
流れ・注意点
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検査前日
- 検査前日の食事は午後8時までに済ませてください。
(食事内容に制限はありませんが、食事量は軽めにお願いします) - 午後8時以降の食事は控えてください。(水やお茶の摂取は問題ありません)
- 就寝は早めにしてしっかりと睡眠を取るようにしましょう。
- 検査前日の食事は午後8時までに済ませてください。
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検査当日
- 検査当日の朝は絶食となります。
- 水分については、検査1時間前までは可能です。(水・お茶のみ)
- 常用薬の服用については高血圧や心臓病の薬は服用可能ですが、糖尿病の薬に関しては絶食となるため検査前に指示をさせて頂きます。
- 鎮静剤を使用する検査を受けられる方は、ご自身の運転(車・バイク・自転車など)によるご来院は控えてください
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内視鏡検査
- 咽頭麻酔薬を使用します。
- 希望により鎮静剤を注射します。
- 検査台に横になり、内視鏡を鼻もしくは口から挿入します。
- 咽頭・食道や胃・十二指腸などの粘膜を詳細に観察していきます。
- 検査時間は概ね5分程度です。(検査のみの場合)
- 必要に応じて、組織検査を行います。
-
内視鏡検査後
- 検査終了後はリカバリールームで30~60分前後、横になり休憩します。
- 検査結果は当日に説明し、検査レポートもお渡しします。
- ポリープ切除や組織検査を行った際は、後日改めて結果をお伝えします。
- 検査後、1時間後からは飲食は可能となります。
- 組織検査をした際は、検査当日のアルコール摂取は控えてください。
内視鏡検査Q&A
内視鏡検査全般に関して
Q 内視鏡検査はどのくらい費用がかかりますか?
胃カメラの場合、3割負担で約4,000円~8,000円前後となります。組織検査の有無により変動します。大腸カメラの場合、3割負担で約6,000円~30,000円前後となります。大腸ポリープの有無や個数により変動します。
Q 内視鏡検査はどのくらい時間がかかりますか?
検査だけであれば、胃カメラが3~5分前後、大腸カメラが15分前後です。組織を採取したり、ポリープを切除した際はプラス5~15分前後が必要となります。検査終了後、鎮静剤を用いた際は30分前後、院内のリカバリー室で休憩していただきます。
Q 内視鏡検査の準備にはどのようなものがありますか?
胃カメラも大腸カメラもお腹の中に食べ物が残っていると、詳細な観察ができません。そのため、検査の前日は食事内容と時間に制限があります。胃カメラでは検査当日朝より絶食、大腸カメラでは、検査前日の夜と、当日に腸管洗浄剤を内服して何度も排便を行い腸の中を綺麗にする必要があります。また前日から、海藻類や繊維質の多い食べ物を制限して頂きます。
Q 検査後は車の運転は可能ですか?
鎮静剤を使用した際は、終日ご自身での自転車・バイク・車の運転はお控えください。送迎はご家族に運転して頂くか公共の交通機関をご利用ください。
Q 検査は何曜日に受けられますか?予約は必要ですか?
検査は胃カメラ、大腸カメラ共に月・金・土曜日に行っています。当院の検査はすべて内視鏡専門医が行います。検査は予約制となりますが、胃カメラに関しては当日の検査に空きがあり、絶食で来院されれば同日の検査が可能となります。電話でもあらかじめ検査の日時をご相談ができます。
Q 鎮静剤を使っての内視鏡検査は受けられますか?
当院では苦痛なく検査を受けて頂くため、鎮静剤を使用して検査が可能です。鎮静剤は年齢・性別・体格・咽頭反射の強弱等を参考に投与量を調整しています。
胃カメラ
Q 胃カメラが苦手で反射が強いのですが、楽な方法はありますか?
胃カメラの場合、口からカメラを入れると舌の付け根が圧迫され嘔吐反射が出やすくなります。鼻からカメラを入れる経鼻内視鏡検査であれば、反射は大幅に軽減されます。当院では経鼻・経口の検査が選択可能です。また鎮静剤の投与量も適宜調整し、苦痛のない検査を心がけています。
Q ピロリ菌の検査をするのに、胃カメラは必要ですか?
胃カメラで胃炎の所見や、胃・十二指腸潰瘍・胃癌などのピロリ菌感染が疑われる場合、ピロリ菌の検査が健康保険適応になります。そのため、保険診療でピロリ菌の検査を希望される場合は、胃カメラが必要となります。